あがり症でも上手な自己主張ができる
あがり症を克服するために、社会能力を高めることが大切であることを述べました。
それでは、その社会能力を身につける時、まずどのようなことから取り組めば良いのでしょうか。
まず最初のうちは「上手に自己主張できるか」ということを考えて、あがり症の克服に取り組むようにしましょう。
私たちが他人に対して行動する場合には、3つの行動様式に分けられると言われています。その3つの行動様式とは、攻撃的行動、回避的行動、そして自己主張的行動というものです。
最初の2つ、攻撃的行動と回避的行動は、本来人間の持っている本能のようなもので、無意識のうちに行動してしまうようなパターンです。たとえば、生命の危機に遭遇したようなときにとるべき行動様式として、頭の中に既にプログラムされているものです。
一方、3つ目の自己主張的行動は、あらかじめ頭の中にインプットされている行動様式ではなく、後天的に経験などから学んでいく行動です。
そのため、この自己主張的行動を上手に身に付けていない人の社会能力は低いものとなり、あがり症につながるものと考えられています。
自己主張という言葉の響きからは、他者の言い分を押さえて、自分の意志を押し通すようなイメージがありますが、そうではありません。きちんと自己主張するということは、他人の感情や希望、考えを尊重しつつ、自分の考えや希望、感情をはっきりと伝えることを意味しています。
上手に自己主張ができる人とは、社会能力が高く、他人と上手にコミュニケーションができる人のことを指しています。
自己主張が上手にできるようになるためには、自分がどのような状況において自己主張できるようになりたいか、ということを頭の中で明確にします。そして実際に行動していくわけですが、この時には、少し注意しておきたいことがあります。
自己主張に沿って、実際に行動していく際には、行動内容だけでなく、考え方にも注意しなければなりません。攻撃的行動や回避的行動に導くような思い込みをしないことが大切です。
つまり、自己主張の意味を履き違えないように注意することです。
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