あがり症克服のための羞恥心との付き合い方

あがり症の人にとって、恥ずかしいという気持、つまり「羞恥心」は最も重要な感情のひとつです。もちろん、あがり症の人でなくとも誰にも羞恥心はあります。問題は、その度合いや羞恥心を覚える内容にあります。

あがり症の人の羞恥心は、異常に自分を卑下してしまうことに特徴があるようです。たとえば、緊張してあがってしまう状況では、自分の行動や言動を「レベルの低いこと」として捉え、その後に後悔と劣等感を深く感じる傾向があります。

あがり症でない人にとって、このような感情を理解するのはなかなか難しいかもしれませんが、あがり症の人にとっては、この捉え方が非常に重要なポイントになります。

またあがり症の人は、その言動や行動の後も「あんなことを言わなければよかった」とか「あのような態度は失敗だった」などと、くよくよ悩んでしまう傾向があります。これは、あがり症の人特有の、自分を責めがちな羞恥心の働き方であり、これも特徴的なあがり症の傾向かもしれません。

しかしながら、このような羞恥心の働き方は、あがり症の症状をさらに重いものにしてしまいます。この羞恥心を乗り越えることが、あがり症を克服することにもつながるのです。

このような思いに陥りがちのあがり症の人から、日常感じている不安や、羞恥心を取り除くことは確かに難しいことかもしれません。ここは時間をかけて、自分の羞恥心と向き合うことが必要かもしれません。

あがり症であるなしに関わらず、羞恥心を捨て去ることはできませんが、羞恥心と上手に付き合うことはできるのです。こう考えることはできないでしょうか?

羞恥心は悪いものなのでしょうか?昨今、巷では恥知らずな行為や言動が大手を振って闊歩しています。自分では美しい、かっこいいと思っている行為や言動が、実は本人以外からは冷ややかに「恥知らず」と思われている例は枚挙にいとまがありません。

こんな現代だからこそ、「恥」ということに人はもっと思いを致すべきかもしれないのです。羞恥心は、こんな現代だからこそ、美徳でこそあれ、「低レベル」では決してないのです。

羞恥心を捨て去ることは誰にもできない、と前記しましたが、むしろ捨て去るべきではないのです。したがって、羞恥心の使い方も、恥ずかしさを感じないようにするのではなく、恥ずかしいと感じる範囲や程度を少しずつ減らしていく、というふうに考えてはいかがでしょうか。

羞恥心の使い方が上手に出来れば、自分の気持ちを上手に表現できるようなります。そしてその結果として、羞恥心を必要以上に強く感じることもなくなるはずです。

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