認知療法、あがり症のスキーマとは?
スキーマという言葉はよく聞きますが、どういう意味でしょうか?
スキーマとは、その人が無意識のうちにしてしまうある決まった物の見方、考え方のことです。認知療法でいうスキーマとは、その人の持つ絶対的な信念のようなもので「ねばならない」などmust的な考え方のことを指しています。つまり、自らの行動に完璧さを求めたり、自らを厳しく律する考え方のことです。
認知療法であがり症を克服する時の第三ステップは、対象者のスキーマを明らかにして、それに修正を加えることになります。
あがり症の人は、ある特定の状況に置かれたら、それまで心の中に潜んでいたスキーマが急激に頭をもたげてきます。そして、「ねばならない」感覚に囚われて、緊張してしまうような強い不安に襲われます。あがり症の本人は、自らのスキーマの存在を自覚していないことが多いようですが、あがり症の人には、数多くのサンプル例から、確かにスキーマが存在しているようです。
スキーマの修正の仕方は、たとえば、本人が自分自身のことは完璧にコントロールすべきであり、人前で弱みを見せるべきではない、というスキーマを持っている場合を考えてみます。
この「べきでない」考え方を修正して、あがり症を克服に向かわせるのです。
この例で言えば、人はどんな状況でも、常に完璧に自らをコントロールするのは不可能である、というふうに考え方を修正させます。或いは、多くの人は、他人の少々の欠点や弱点に対して、寛容でいてくれるはずだ、というふうな考えに方向付けします。
「人前で自分の心を閉ざすより、失敗しても自分のことをオープンにするほうがはるかに楽だ、と考えられるようになれば、あがり症克服の道が開けたようなものです。
スキーマとは絶対的信念でもあるため、これを修正していくにはある程度の時間が必要かと思われます。しかし、いずれにせよ、あがり症を克服するためには時間はかかるものなので、気長に取り組むに越したことはありません。
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