緊張するからあがるのか、あがるから緊張するのか
なぜあがるのかを考える時、多くの場合、緊張しやすいからあがり症になるのだと考えがちです。しかし多くの人を前にしてスピーチをする場合など、ほとんど誰もが緊張します。
あがり症の人の場合、緊張するからあがるのではなく、『あがってしまったらどうしよう』ということが頭の中を占めるから緊張してしまうようです。あがるのではないかと緊張し、実際に緊張してしまうと、やはり・・・との思いに囚われて更にあがってしまう、という悪循環に陥ってしまうのが典型パターンです。
あがり症の症状というのは、日常予期せぬ状況で起きるわけではありません。ある特定の状況で起きるのが一般的です。まず、人を相手にしたコミュニケーションを行なう時に起きやすくなります。
極度の不安や緊張が引き金になってあがり症が頭をもたげ、その緊張感が、続けば続くほど症状が強く出てきます。時間が経過することによって自然に治癒されるケースは少なく、ますます重症になるケースの方が多いようです。
その後、単なるあがり症に留まらず、赤面やどもりなどの複数の症状を併発することもあり得ます。このことから、あがり症や赤面、どもりなどの対人関係に伴なう症状の原因は、同じところにある、という考え方もあります。
もし自分があがり症ではないかと思い当たるフシがあるならば、自分が人前で話をする時のことを注意深く振り返ってみてください。その時のことでいっぱいいっぱいだから、振り返りにくいかもしれません。またあがりや赤面に気をとられて気づかないこともあるかもしれません。その最中に言葉がつかえて出にくくなったり、言葉に詰まってしまったりということもあるでしょう。また手足が震えたり、冷や汗をかいていたり、動悸が激しくなったりすることもあるでしょう。
これらのことも、個人差で多少は誰にでもあることですが、特に度合いが強いようでしたら、どもりや赤面に対する治癒に重点を置けば、回復に近づくかもしれません。あがりの原因に対する処置より、結果として出てくる態度・行動(赤面やどもり)への処置の方が効果的な場合もあるのです。
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