ストレスやウツで海馬が萎縮する

脳はストレスに弱い臓器です。特に「記憶の入り口」といわれる海馬は、脳の中でもストレスや酸素不足に最も敏感な部位です。

強いストレスがかかると、海馬はダメージを受けて、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)からの情報を分類・整理する働きが低下します。その結果、細胞が死滅することもあるのです。

そうした状態が積み重なれば、海馬は萎縮し、その働きが著しく低下してしまいます。加齢による脳の老化が一番の原因とされるアルツハイマー型認知症の人の海馬も、やはり萎縮しています。また、戦争などの過酷な体験によるストレスやウツでも、海馬が萎縮することが分かっています。

ところが10年ほど前、米国の研究で、高齢になっても海馬で脳の※幹細胞が増えることが明らかになりました。

※幹細胞とは、自分自身が殖える複製能力と、ほかの細胞のもとになる能力を備えている細胞のことです。

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記憶力、集中力の強化プログラム 集中力、脳力開発

ラットを迷路で訓練するという動物実験で、脳細胞が増えて、神経細胞(さまざまな情報・指令の伝達を行う細胞)のつながりがよくなることが確かめられたのです。

脳細胞を増やし、活性化して、脳の若さを保つには、何歳になっても好奇心を失わず、新しいことにチャレンジし続けることが大切なのですね。

それともうひとつ重要なのは、セロトニンという神経伝達物質(脳の神経細胞に情報の受け渡しをする物質)、いわゆる脳内ホルモンを減らさないことです。

セロトニンは、※縫線核(ほうせんかく)のセロトニン神経が刺激されると放出されます。

※縫線核(ほうせんかく)とは、脳幹の橋と呼ばれる部分にある小器官のことです。

そして、海馬をはじめ、好き嫌いの価値判断をしている扁桃体、精神の安定にかかわる帯状回、「記憶の引き出し」と呼ばれる前頭前野など、脳のさまざまな部位の働きを活発にします。

つまり、記憶力を向上させるために、セロトニンはなくてはならない重要な成分といえるでしょう。さらにセロトニンには、意欲増進効果がり、ウツの治療にも用いられています。


>>>「記憶力向上のためにセロトニンを増やす簡単な方法」へ

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