脳にとって手や指を使わないとどうなるか?

人間が何か動作をするとき、これらの感覚中枢と運動中枢の間に膨大な量の情報が流れます。特に、手を動かすと、脳は強い刺激を受け、その刺激は脳のきわめて広い範囲に伝わります。

というのも、脳の感覚中枢や運動中枢で最も広い部分を占めているのが、手や指を支配する領域だからです。手や指にかかわる領域は、足の4倍も広いといわれています。

そして、手の指を積極的に動かせば、それだけ広い範囲の脳の領域を刺激することになり、脳の血流量が大幅に増加することにが分っています。脳の血流がアップすれば、より多くの酸素や栄養が脳に送られることになります。その結果、脳は活発に働くようになるわけです。

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また、手を動かすと、感覚中枢と運動中枢の神経細胞が活発に働いて情報をやりとりし、一つの複雑な神経回路を作ります。この回路で、神経細胞同士の情報伝達を担うのがシナプスと呼ばれるものです。

脳に刺激を与えれば与えるほど、情報の伝達量が増え、シナプスは大きく発達することが分っています。

つまり、手を積極的に動かすと、脳の血流量が増えるとともにシナプスが発達し、脳の働きがよくなるわけです。

では、手や指をあまり使わないでいるとどうなるのでしょうか?

大脳の感覚中枢や運動中枢にある神経細胞野の活動が低下し、刺激も少ないため血流量が減り、神経細胞は死滅してしまうのです。

一度死んだ神経細胞は、二度と生き返りません。こうした状態が続くと、脳は次第に萎縮し、物忘れがひどくなったり、ボケを招いたりします。広い範囲で死滅が起こった場合、脳梗塞や重い脳血管性の認知症を引き起こすこともあるのです。

>>>「脳の若さを保つには手を動かす」へ

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