ビジネスマナーの前に日常生活のマナーを
ビジネスマナーは、日常にこそ土台があります。
「ビジネスマナー」とかしこまれば、仕事を行う上でのマナーに限定されるイメージがあります。しかし実際のお仕事上の場面では、日常のさまざまな身だしなみや過ごし方が、そのままビジネスマナーにつながります。
たとえば、ちゃんとした言葉遣いや常識的な挨拶は、なにもビジネスの場面だけで使われるものではありません。日常の中で自然にそれらを身につけておけば、なにも仕事の時のマナーとしてかしこまる必要はありません。
文章を書く場合も同様のことがいえるようです。
専門性のともなう書類を作る場合や、取引先にメールを送信する場合は、一定のマナーを守った文章表現が必要になります。これらについては、日常生活とは区別して身につけておいた方がよいでしょう。
しかし、社内で取り交わされる一般的な文書は、日常生活の延長線上にあるものです。つまり、報告や連絡、相談事などを、目的を明らかにしながら意思表示するわけです。だから、相手の忙しさに思いをいたして、まず簡潔に「結論」から先に述べる。次に背景や理由を述べる。その他、期日や費用や必要な告知事項を述べる、という順序が定石ともいえるパターンでしょう。
文書において、たとえば小さなことではありますが、お世話になっている上司に年賀状を送る場合なども日常生活との関連性が強くなります。
上司へのお便りなどでは、まず何よりその字の美しさが問われます。いくら言葉遣いがビジネス的に適合していても、字が汚いと印象が悪くなります。字について、特別上手である必要はないのですが、形を整えて丁寧に書くくらいの心がけは必要です。そのためには、いくらパソコン主体の日常とはいえ、日頃からしっかりした文字を書けるよう、手で字を書く習慣を放棄しないことです。メモ書きの習慣で、字の汚さについて意識的トレーニングはできます。
ビジネスマナーは、日常の中にこそ、その土台があります。
日々をいい加減に生きている人が付け焼刃のマナーを覚えても、必ずどこかで馬脚を現わすものです。
堅苦しい日常を過ごすことを勧めているわけではありません。
ただ、たとえば家にお客さんが来た場合でも、お客さんが帰る前に靴をしっかり並べ直しておく。また挨拶の際はしっかりお辞儀をし、誠意ある姿を見せる。このような自然なふるまいを日常で身につけておくことで、仕事場でもごく自然にきちんとした対応ができるようになるものです。
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