慢性の関節リウマチになると、腫れと痛みとの戦いになります。骨や関節や筋肉などの運動器官が炎症を伴なう病気を総称してリウマチ性疾患と呼びますが、リウマチ治療のためには、薬物療法、リハビリテーション、手術療法などさまざまです。関節リウマチといえば、昔は「寝たきり」を連想しましたが、今、治療法は目覚しく進みました。
関節リウマチの治療法
関節リウマチというと、将来的には「寝たきり」というイメージが持たれた時代もありました。しかし最近では、よい薬が増え、薬の使い方も上手になりました。新しい薬のための「治験(ちけん)」も積極的に行われています。
また、手術の技術も進歩しています。したがって、関節リウマチの患者さんでも旅行で世界中を飛び回られている方もいらっしゃいますし、重症でも歩いて通院される方もいらっしゃいます。
関節リウマチの治療の基本は、病気の進行を抑えることと、痛みをとることです。痛みというのは、関節リウマチの場合、
①炎症による痛み
②増殖した滑膜による痛み
③関節が破壊された痛み
の3種類があります。それぞれの痛みに合わせて、薬物療法、手術療法、リハビリテーションを用いた治療が行われます。
【治験とは?】
関節リウマチの仕組みは徐々に解明されつつあります。それに伴い、新しい薬も次々と開発されています。新しい薬を開発する場合は、本当に効くのか、重大な副作用はないか、ということについてまず試験管内や動物で調べます。
しかし、動物で効果があったとしても、どうしても実際の患者さんで、どのような効き方をするのかを確かめる必要があります。
一般に、薬の効果や安全性などを健康な人や患者さんで調べることを「臨床試験」と呼んでいます。
一方、新しい薬が私たちの手元に届く前には、必ず国(厚生労働省)による承認が必要となります。その承認をとるために行われる臨床試験を特に「治験(ちけん)」と呼んでいます。
最近、治験の参加者募集広告などを見かける機会が増えてきました。日本では、まだまだ治験に参加する患者さんの数は多くありませんが、せっかくよい薬があっても治験が進まなければ、承認が遅れてしまいます。
現在では治験をきちんと進めるためのルール(GCP:Good Crinical Practice)が作られ、これにより医師、患者さんとも治験に取り組む体制が整いつつあります。是非、患者さんも積極的にご参加ください。
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